格付け

金持ちがより金持ちになれないとしたら、税制のせいかもしれない。
もっとも、この国は貧乏人への所得税 *などの税金も高いようです(というようなことも、よく聞きます。自分はよく分かっていません)。
金持ちが働かないとすれば、その収入は投資のリターンだけですし、日本企業の不祥事などをみると、その経営は本当に高効率ですか?ということでしょう。


素人考えで(と最初から逃げ道を作って申し訳ないのですが)財界のことはよく分かりません。しかし、日本の企業ではようやく社外取締役制度が根付いてきた段階で、経営者を論理的に格付けしたりすることは、余り進んでいないのでは無いかと思えます。
極端な話、これは地域生産力の設備的な効率、人員的な効率、ある集団の技術的な生産レベルなどと分解していくと。そして、地域生産力の収益性が作っているものが消費者に魅力のないものなのか、人員的な要因なのか、設備の老朽化のせいなのか、そもそもの経営がまずくて事業転換が遅れたのかということになっていく。
メーカーの場合は、往々にしてその商品とかサービスに魅力が無くなることが多いかもしれません。企業が巨大でまた、生産設備・人員ともすぐに違ったものに転換できる訳ではないのですが、ある地域生産や集団の効率は良いとなれば、その生産展開も考えた方が良いとなる。
その一例が下請け中小企業が、1つの大企業にすべてを託すのではなくて、自己責任で複数の顧客を相手にしようというものなのかと思ったりします。
(と、書きかけて、これは素人の自分には分が過ぎる思索かとも思えてきましたが)。

データベースやWebにアクセスすると、いろいろな情報にアクセスできますが、案外しっかりした格付け情報はあるのかも知れません。
……労働組合なんかが、賃金交渉するとき売上は当然話題になる。しかし、経営者さん達のパフォーマンスはこれぐらいだから、我々と比較してその給金は高過ぎるのではないか? それなら我々もこの位の収入が有って然るべきと交渉しているようには見えませんね。
……その為の交渉材料を揃えるには、経営効率、開発効率、生産効率、サービスの効率などが明確になる必要がありそうです。
まぁ、企業から年俸で経営者に当るなどでしょうから土俵が違うといえばそうです。
……オーナーというのは、お金を払って人を使う側ですから、別に経営ができなくても、騙されるのでなければ問題ありません。
そして、任命した経営請負人に過去の実績があり、資源のパフォーマンスを導きだせれば、論理的にはその報酬額も自然に定まるというもののような気がします。
推定より効率化した部分、より儲けた部分には、褒賞を貢献度により皆で分け合えばよいわけです。
……世間では、売上ナンバーワンとか、高額所得者1位とか、この人が1時間働くと幾らという話しは有る。
でも、この人が働くと幾らのお金が幾らになって何%儲かるかという話しはでない。
……いや、これも自分が知らないだけかも知れません。
しかし、株主がパフォーマンスにこだわれば、当然このような話しは出てきていいし、パフォーマンスにこだわるべきでしょう。
経営請負人が抜本的改革が必要と考え、その間利益がでないとする。その間の報酬は成果報酬として下げればよい。成果がでれば、ボーナスとストック・オプションで報いればよい。
改革が成功したなら株価もあがるはずだから……もし、このとき経営請負人が尻込みするようなら、それはそもそも成功する自信がないわけですから。

……こんな日本の企業のパフォーマンスは余りよくないというような話は聞いたことあります。

追記:

日本では金持ちは幸せになれないのか

読みました。